本日、無事に娘の中学校卒業式が執り行われました。
ウイルス感染防止のため、超短縮&親は出席できずの寂しい式となってしましましたが、卒業式ができただけ幸せなことです!
一斉休校が始まり本日を迎えるまで、私も娘も不安が尽きない日々だったため、ようやくホッとできました。
初めての受験でもあり、コロナウイルスもあり、休校で最後の思い出作りが全て無くなり、可哀想な面も多々あったのですが、人生においては貴重な経験であったかなとも思います。
その分、4月からの新たな学校生活で存分に輝いてほしいです!
全国の受験生、またその親御様におかれましても本当にお疲れ様でした!
ここに来るまで…
振り返ってみると、娘の中学3年間は一瞬で過ぎてしまったように感じます。
ただ、その途中経過はめちゃくちゃキツくて、その時点では出口が見えずにとても長く感じられたのでした。
どんな子どもも小学校から中学校に上がれば多少の環境変化に戸惑うこともあるかもしれませんが、娘の場合は入学方位が良くなかったことも重なり、中1後半から中3が始まるまでまともに登校ができませんでした。凶方での入学なので何かしら問題が起こるであろうと予想はしていたのですが、結果的にあれほど長期的な問題になるとは思いもしなかったので正直なところ堪えました。
中学に入ってからも学級委員や生徒会にも参加するし頑張っているな~と感じていた3学期、体調不良がきっかけとなり、そこから1年2ヶ月に及ぶ心身不調期間が始まりました。
毎朝起きると頭痛が酷く、様子をみても良くならない。「遅刻します」と毎朝私が学校に電話し、お昼近くに登校できれば上出来です。
欠席数もかなりなものでしたが、私立高校受験の際には体調不良の診断書を提出し何とか乗り切れたので幸いでした。
病気を知って
娘の頭痛は「慢性連日性頭痛」という思春期特有のものです。
中学では違う小学校の生徒も混ざるので、娘なりにやってきた今までのやり方や人間関係がうまく行かなくなってきたことに心が対応しきれなくなったのが原因なのかな?と考えているのですが、本当のところはわかりません。
ただ根本原因が何であれ、「慢性連日性頭痛」は心の具合が悪いことから発しているようなので、娘の心がある程度落ち着いてくるまではこの状況を私自身も受け止め、見守るしかないと考えるようになりました。
普通に登校できない原因が娘の心にあるとわかってから、1番変わったのは何より私自身だったと思います。
今までは、遅刻でもいいから何とかして学校に行かせなくては!という使命感でいっぱいでした。
ただ、私がそうやって頑張るほど娘は頑なになってしまうのです。
ですから、何としてでも登校させなくちゃ!という親の一生懸命さは、むしろ逆効果なんだと初めて理解したのです。
基本的には遅刻でも登校してほしいけれど、どうしても行けそうにない日は娘の意向を尊重し休ませる。娘の要望は可能な範囲で聞いてあげる。1番の理解者になってあげる!
このように気持ちをシフトしていきました。
その結果、身体がきつく自転車通学が厳しいため毎回、車で遅刻登校。
先生から甘い親だと思われようが、それでも娘が登校できるなら良し!と割り切ったし、 欠席した日には、私の外出に娘も連れ出してみたり、気分転換をしにソフトクリームを食べに行ったら、そこでギクッとするような娘の心の内を聞かされ、打ちのめされたこともありましたっけ…。
でも、そうやって娘との時間が増えたことで深い話をする機会もでき、娘という1人の人間が一生懸命に自分自身と戦っていることを目の当たりにし、結局のところ、心底子どもを応援し理解してあげられるのは親なんだ!と感じました。
だから途中で気がついたものの、結果的に完全復帰まで1年2ヶ月もかかってしまったのは娘の性格的なものもありますが、親である私の対応もまずかったせい。
逆に私が学校に行かせ辛くさせていたのかもしれないと…。
巻き戻しはできないので仕方ありませんが 、もっと早く、もっと柔軟に娘を受け止めていたらまた違った結果になっていたかもしれません。
そうこうするうち、私の考え方が変わってきたからなのか、娘に対する私の言動が自分でも気がつかないうちに変化していたようで、徐々に娘の心身にも変化がみられるようになりました。
相変わらず学校には毎日電話をしていましたが、「また今日も遅刻かぁ~」という程度でカリカリする心はグンと薄れていたように思います!
復帰してから
中3になる春休み、4月から弟も中学に入学するため、姉として、受験生としてもこのままではマズイ!!と娘なりにエンジンがかかったのか、長かった冬ごもり期間が終わりました。
その後は頭痛もたまにありますが、遅刻欠席は大幅に減り、自転車通学も可能になりました!
誰もやりたがらない学級委員も前期・後期とも引き受けることになり、まさに冬眠から目覚めたかのように元々の娘らしい忙しい学校生活を送ります。
ただ、1年以上もしっかりと授業に出席していなかったので勉強が部分的に理解できなかったり、成績の順位が下がったり、それなりに当然の苦労はもちろんありました。
それでも娘の意志で塾には行かなかったし、私もグチグチ言わないように気をつけました。
ですから、本格的に受験勉強し始めたのは冬以降です。
親としてはかなり心配しましたよ!でも一連の前例があるので笑。
あくまで本人の意志に任せる!
勉強も自分のペース配分がありますから、夜型生活になっても、テスト前は徹夜でも見守る!!に徹しました。
そんな娘流の受験を終え、合格発表当日。
娘から合格の知らせをもらったときには張り詰めていた緊張が一気に切れ、涙が止まらなかったですね~。ここに来るまで非常に遠回りしたので、本当に嬉しかったですね。
中学を終えて
親子共々、非常に濃厚な3年間を過ごすことができました!
一言で表せば…、めちゃくちゃ大変だった!
でも、この大変だった経験が、私にも娘にも必要だったということなのです!
私にとったら、子育てを通して自分の苦手とする「忍耐・見守る」ことを修行させられたわけですし、娘にとったら、自信喪失したことでより謙虚に自分の立場を考え、周囲とのバランスを更に配慮することなど多くを考えさせられたのだろうと思います。
人生の早い段階で挫折を味わえたことは、 今後娘が社会に出て行く中で大きな財産となるはずです!
そして、 周囲には同じような問題を抱えていらっしゃったご家庭をいくつか存じておりましたが、私が娘の冬ごもり期間を乗り切れたのは、そこのお母様とお話できたことも大きかったように感じます。
我が家だけでなく、 悩みは違っても心の具合が悪いお子さんがいる。
他のお宅にも同じようにお子さんのことで苦心していらっしゃる親御さんがいる。
色々とお話をすることで狭かった視野が広がったし、私なりにモチベーションがそこまで下がらず、有り難い存在でした。
だから、今はしんどいけれど本気を出せば必ず道は開く!
直面している苦労はただの苦労じゃなくて、その人に必要な苦労なんだと。
そこに何かしらの意味や、気付きや、親子の成長が必ずあることを私もここでお伝えしたいと思いました。
思春期という我が子の難しい時期を難なく通過されるご家庭も数多くあるでしょう。
でも、大変な思いをした分、通過できた喜びは感動級です!