連日の猛暑だけでも辛いのに、貴重な短い夏休みでも例年のようには出掛けられず、親子共にストレスを抱えてしまうご家庭もあるようですね。
先日、友人と電話をした際、
「子供が毎日ゲームばかりで時間を持て余しているから、この際、何かお稽古をやらせようと体験や見学に行っている。でも、それについて夫婦で考え方が違うし、子供の気持ちもあるし… 色々難しい…」とのことで、
お稽古事の話題になりました。
親とすれば何かしらスポーツや習い事をさせて子供の体力・精神力を育み、可能性を広げたいと思うのは極当然です!
通常の生活以外にも、様々な機会を与えることは子供の視野が広がるきっかけになりますし、むしろ多様な選択肢があることを教えてあげれば、子供自身が自分に合った道を見つけやすくなりますよね。
ただし、親の希望や好み、価値観を我が子にゴリ押しするのだけはやめましょう!
途中で辞めたら根性なし?
友人の旦那さんも習い事には賛成でスタートする分には問題ないようですが、一度始めた習い事は簡単に辞めることができないそう。
以前、ある習い事を辞めたいと息子くんが言い出した時は大変だったようで、
「事前に見学体験をして、子供の意思を確認してから始めたのに、途中で辞めるのは怠けだ!そんなことじゃ何をしても続かない!嫌でも続けるうちに好きになる!」
とのこと。
旦那さんがおっしゃることはよくわかりますよね。
子供がやりたいと言ったから始めたのに!
月謝や諸経費も払って、道具も揃えたのに!
最低〇ヶ月は続けなさい!簡単に辞めるな!
とか言ってしまいがちですよね~(^_^;)
確かに、辞めることをすぐに承諾したら甘やかすことにも繋がりそうだし、始めるにあたっての纏まった出費は結構な痛手だったりもするし…
でも、それって親の都合と考えを押しつけているだけだと思いませんか?
きっと子供だって本当にその習い事をやってみたかったはず。
でも実際に続けてみると、体験したときには気がつかなかったことを感じ始めたり、先生が徐々に合わなくなったりして当初の情熱が薄れてしまう…
そんなことは大人でもよくある話です。
ここで働きたい!と努力の末に入社しても、いざ働いてみると人間関係や様々な問題から転職を希望する大人も大勢いますが、決して怠けているから転職したいわけじゃありません。
それは子供であっても同じことです!
中には、気学的に方位が良くなくてお子さんとミスマッチを起こしている可能性も十分ありますから、別のスクールに変えたら楽しそうに通っている!なんてことも珍しくはないですよ。
ですから、初めてスタートさせる子供のお稽古事では、いきなり月謝を一括払いにはしないとか、必要道具も子供の様子をみながら徐々に揃えていくなど、もしもの時に備えておく方が親御さんのストレスも少なくて済みますね!
嫌なことを親に言えずに、ずーっと我慢しながら継続するより、辞めたい!とはっきり言えるなんて素晴らしい親子関係です!
辛いもの、合わないもの、苦手なものを無理強いされても身につくわけがありませんから、お子さんがSOSを出したら受け入れてあげましょう!
親=我が子ではない!
友人の旦那さんには度々事例として登場していただき恐縮なのですが… もう1つ。
娘さんがもう少し大きくなったら、絶対に〇〇を習わす!と決めていらっしゃるようです。
親が親なりの希望を抱くこと自体は特別問題ありませんが、
親が好きでやらせたいこと=子供も好きでやりたいこと!とは限りません!
本当はやりたくない(別の習い事をしたい)のに親の気持ちだけで無理矢理やらされたら、それこそ子供にとったら地獄です。
ただの苦痛でしかなく、親が願ったような結果にはまずならないでしょう。
どうしても〇〇してほしいから、〇〇がこの子には合っているはずだから!と親の希望に添うような習い事しか勧めないことが普通ですが、子供の意見をしっかりと聞いた上で事を進めてあげてほしいと思います。
仮に、今は何も習い事をしたくないのならそれはそれで良いじゃないですか?
他の子はやっているからと焦ってしまうこともあるでしょうが、他と比べてもどうにもならないことだってあります。その子なりのペースがありますからね。
そして、
「自分(親)が子どもの頃は〇〇だった!だから我が子も〇〇くらいできて当然!」
というような考えも危険です。
特に優秀だったり厳格な親であるほど我が子の不甲斐なさを見過ごせず、厳しく教育熱心になる傾向にありますが、これも得意不得意・能力・素質は親=我が子ではないことを理解してあげられたらいいですね。
親がやってほしいことには興味がなくても、何れ全く別のことで本気になれるものと出会えば別人のように動き出します!
今はゲームだけかもしれませんが、成長してその子なりに夢中になれることが見つかれば、親が特別何か言わなくたって熱中してやりますから大丈夫です!
そう信じてあげましょう!