先日、関西から初めてのお客様が鑑定にお見えになりました。
コロナ禍ゆえ、鉄道は控えてご主人がずっと運転されてきたとのこと。休憩を挟みながらの運転とは言え、半日を掛けてまでお越しいただくということにご主人の気迫を感じざるを得ませんでした。
事前に提出いただいた資料を拝見しただけでも、ご夫婦共に今まで大変なご苦労をなされてきたであろうことが容易に推測できましたが、実際にお話を伺うと、想像を超える驚くような九死に一生を何度も経験されているのです。
しかし、聞いていてこちらがヒヤヒヤするような災難でも不思議と全くの無傷だったり、跡形もなく傷が完治していたり。余程、功徳や加護がおありなんだな、と感心させられるほどいくつもの災難を潜り抜けてこられた凄いご主人でした。
お話を伺えば伺うほど、ご夫妻のこれまでの人生が試練続きであったことに驚かされたものの、現在が今までで一番落ち着いた暮らしをなされているということを伺い、それも実に納得できます。
恐らく、普通の人であれば災難や上手くいかないことが続けば気持ちを維持するのが難しいでしょうし、場合によっては人生を諦めてしまうことだってあるのに、そうではない。
次々やってくる問題を乗り越え、そして更に人生をより良いものにしようとする前向きな心と行動力。そういった能動的な部分をお持ちなことも、この方が守られている理由の１つだろうと感じます。
人生には嬉しいことや楽しいことはあっても、辛いことの方が心に残りやすいですよね。
そういった苦しい過去や現状にもめげずに前進しようとする気迫は簡単に生まれるものでもありませんし、その気持ちを持ち続けることはもっと至難です。
それなのに、どうしてこのご主人はこんなにも強い心をお持ちなのか？
それはきっとご本人でもわからないことかもしれませんが、人生は方位や時期の善し悪しだけではなく、その人の心がとてつもないほど大きく影響している、と改めて強く感じさせられます。
現在はまだ吉方をお使いいただけておりませんが、この方なら将来きっとその波に乗っていただけるはず、そんな予感がしながらお見送りしたのでした。