星命だけで全てを判断するべからず!

気学に興味が湧いて勉強し始めると、まず初めにやることが自分の星命を割り出すことです。
〇〇年生まれだから私は一白水星命だ、あの人は△△生まれだから二黒土星の人だわ!という具合に。

気学の暦なんて持っていなくてもネットでいくらでも調べられる時代ゆえ、簡単に自分が何の星命だかわかりますよね。

ただ、そこで問題が起こります。

■私は三碧木星なのにネットや書籍に書いてある三碧の性質(性格)とはまるで違う!
とか、
■毎年、気学の暦を買ってその年の運勢解説を見ているけれど、全然違う印象を受ける!
または、
■自分の星命と本に書かれている内容がそのまま合致するわけではないけれど、一部思い当たる部分もあるからこんなものかな~?? やっぱり占いだよね!  という感じです。

中には、自分のことそのものを言われているようだ! 解説通りだった!
と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、その割合は極少数のはず。
むしろ、全然当たらないじゃない! だから気学も迷信なんだよ! 
という意見が率直な感想だと思うので、今日はその大きな誤解を解きたい!との思いから解説していきます。

星命=その人の全てではない

そもそも、星命だけで自分の全てを判断すること自体が誤りです。

星命というのは、その星の傾向やその年の盛衰を判断する一つの要素ではありますが、私たちの運はその他様々な要素がいくつも積み重なって成り立っているため、これだけを見てその人の運を把握することは困難です。
いつどこへ転居したのか、いつどんな環境変化が起きたのか… といったことが代表的な運命要因になり得るわけですが、実はそれ以外にも大きな運命要因となる要素がいくつもあり、それらが複雑に絡んで現在の運を形成しています。

ですから、
星命だけ見てても運の全貌は判らないし、判るはずもない!
これが当会の見解です。
ただ、世間では星命だけを見て運を判断した気になり、今月は□□だ!今年の運は■■の傾向だ!なんて理解されてしまう。
それで結局「やっぱり気学は迷信だ!」の発想になってしまわれることが本当に残念でなりません。

だって、それは真の気学でも何でもないし、ただ単に一般論として星命の特徴を言っているに過ぎないから!

少し辛辣な表現ですが、その程度の認識で気学判断ができてしまうなら、少し勉強すれば誰だって気学の先生を名乗れます。苦笑
お手軽で簡単なほうが気学を手っ取り早く理解するには好都合ですし、当たるも八卦当たらぬも八卦のお気楽占い程度で構わないならそれで良いのかもしれませんが、それを気学の全てだと思われると誠に残念でなりません。

あくまでも、星命だけの気学判断は気学の入り口に立っただけ!
気学の真価は、星命に「時と場所」の要素も加えて初めてその人の運が判り、人生の盛衰が見えてくる。これが気学なんです!

ですから、過去、生きてきた経過がみな違い、使ってきた方罪(方位)も全く違うのに、四緑木星だから今月の運は□□になる!とか、五黄土星だから今年の運は■■の傾向だ!なんて一概に言えるわけがない!ということをまずご理解ください。
同じ星命の人であっても、生まれも育ちも何から何まで違う人が同じ運になるわけがないのです!

ということで、当会の気学鑑定はお客様の動きを細かく確認していくため、調査に時間を要します。
その方の人生を紐解いていくような作業を経て、初めて運の全貌が見えてくるもの
他所とは段違いに手間のかかる鑑定をしているからこそ、昔の気学では理解できない問題を徐々に解明することができているわけですし、気学を100年に亘って追求してきたからこそ気学宗家として存在していられるのだと思います。

それほど気学は奥が深いし、まだ解明できていない問題がいくつもあります!

そんなわけで、自分の星命だけで自分の人生を判断したり、表面的な知識だけで気学を安易に実行するべきではありません。必ず、どこかで行き詰まり、失敗を引き起こします。

その結果、気学不信になってもそれがその方の運!ということになるわけですが、私からすると少なくてもこのブログをご覧になられた方には本当の気学ってものがあるんだ!自分が今までやってきた気学とは何か違うのかもしれない!?ということに気が付いてもらいたいのです。

真逆の性格に感じるのはなぜ?

では、話を少し戻して、なぜ自分の星命と実際の自分自身との間に大きなギャップを感じてしまうのでしょうか?
その理由の一つが、上記でも触れた方位作用です。

私たちは過去、いくつもの転居をしたり、増改築といった住まいの変化などを特別気にすることなく経験しています。
そうした環境変化によって、私たちは知らず知らずのうちに方位や時期による影響を受けていて、それらが累積して現在の運になったり、その人の性格や考え、行動にも表れたりします


仮に、六白金星の人が過去、二黒土星の方位を長期間使っていたとします。
そうすると、様々な気学情報からは六白のリーダー的気質や積極的な行動が見られる風に書いてありますが、実際の自分はリーダーなんてまっぴらごめんだし、むしろあまり先頭を切って活動したり、目立つことは好まない。自分のペースで動くほうがいい…。
というように真逆の印象を受けることも珍しくありません。

それは、六白の人が正反対の二黒を使ってきたことで、本来備えている孤高さや気高さが中和され、一見すると、地道に着実に進んでいくタイプに見えることがあるからです。

その方が本来持ち合わせている星命の特徴が消えることはありませんが、使ってきた方位によってはそれが見えにくくなることもあるし、逆により助長されて感じられることもあります
ですので、過去の動きや環境変化を考慮しない星命だけの人物判断では、これらの矛盾を解決することはできません。


その方がどんな人生を歩んでこられたのか?
どんな方位を使ってこられたのか?
そこが肝心であるからこそ2人として同じ人生はあり得ませんし、簡単な解説文では説明しきれない運が誰にでもあるわけです。

だから当会の気学判断は(判断する側が)難しくて面倒くさいし、全くお手軽ではありません。苦笑
でも、それをずっとやってきているから一般的な気学では理解に苦しむことや何が問題なのか判らなかったことでも、その原因を見つけることが可能です。

そんな大変なことをやっているから私は気学の凄さも奥深さも感じているわけで、一般的な気学なら所詮、占いの一つ!にしか思われなくても仕方のないところがありますね。

それでも、私はこうして言葉にすることで伝わる方にはきっと伝わると信じています。
意外にも、近頃お若い方が気学に興味を持ったり勉強されていることを知って本当に嬉しい限りなのですが、どんな気学と出会うかによっては当会の意図しない方向へと進まれる可能性も多分に孕んでいるため、今後も気学について、運についてを発信していき、正しい改運へと進まれることを願っております。

このブログをご覧いただけているのも一つの縁ですね。
ありがとうございます! このご縁が続きますように!





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