ある日の出来事。
気学講習会の中で会員様とお話しているときに、
「法道会の気学を勉強して、【道】の影響が大きいことが良くわかりました！」
「最近は【道】を意識するようになりました！」
というお言葉を頂戴し思うことがありました。
なぜ私が【道】について講習会やブログで多く発信しているのかを知っていただけたらと思います。
…とその前に、再度【道】の解説から。
一般的に気学判断の柱である方位や時期の善し悪しから起こる運命原因を【法】といっています。
この【法】とは別に、もう一つ大きな運命原因となるのが【道】といって、その方の生き様が人生に反映することで幸不幸に影響してくる立派な運命要素なのです。
普通、気学といえば【法】のみを説くことが多いわけですが、人生を円満にするには【道】を踏むことがとても重要であり、この【道】の作用が実に運の半分を左右させることから、当会では【法】と【道】の両面からアプローチする開運（改運）指導を行っております。
そこで、この生き様というのが抽象的で少々難しい。
【法】は正しい開運法によって吉方転居を実施すればそれで終了ですからとても簡単なんです。
あとは当たり前の生活をしながら運が成長するのを待つだけ。
これに対し、【道】はある意味、永遠と続く自分との闘いです。
自分自身の欲をコントロールできるか否かが重要であり、自己中心的な振舞ばかりしていると後日、痛い目に遭いますよ！ということですね。
要するに、立場に応じてその人がやるべき責任とか役割、役目を自分の好き嫌いに拘わらず過不足なく全うしているか？周囲の人々と協調しながら生きているか？ということを言っています。
だから、時には苦手なことでも率先して自分が動かなければならない場面があったり、逆に自分を譲歩させるときも必要だし、円満な人間関係を築くためには自分がどう振舞うべきかを考えて行動することが大事なのです。
例えば、私なら母親としての責任があり、シングルマザーゆえ一家の大黒柱の立場もある。
また、親子兄弟関係でいえば長女としての振る舞いが求められ、仕事では気学宗家４世として気学解明に尽力し会社を存続させる使命がある。
当然、結婚されている方なら、面倒であっても義理の関係としてやるべきことが求められます。
というように、誰だっていくつもの立場や役割を課されていて、その立場に応じた振る舞いが出来ていますか？ということなんです。
具体的には、親は私だけなのに子供の世話もろくにしないで遊び歩いていたら、子供たちはどう感じるでしょうか？
その時は何も言ってこなくても（というより言えないだけ）、二人が大人になってしっかり自立する年齢になれば私への恨みつらみが子供たちから還されます。
その時に、もっときちんと面倒見てやれば良かった、愛してあげればよかったと悔やんでも遅い！
長年【道】を外していたら、手遅れで関係修復が不可能になることさえあります。
でも【道】を外したことによる不運不幸は、ずっと前から自分が行ってきた生き様が自分にブーメランの如く還ってきただけで自業自得。
やることをやってこなかったから後々苦しむ。
だから、自分が穏やかに生きていくためにも【道】を踏んだほうが絶対に良いのです。
また当然過ぎることを言うなら、自分がされて嫌なことは相手にもしない、決まりやルールを守る、法に触れることはしない！こんな当たり前過ぎることでも、色々見渡すと出来ていない人がウジャウジャ漂っていますよね。
そして、人と人のバランスも大切ですが、自分自身のバランスを保つ生き方も【道】を踏むことです。
どうしても自分の好き嫌いが優先されてしまうわけですが、食生活にしても日々の活動にしても、自分が良かれと思ってやっていることが実は体に負担をかけていることもあります。
例えば、極端な食事制限をしたり、ストレス発散や体に良いからということで過度に運動ばかりしていたら、体を壊すのも当たり前。自分に合った量と質が肝心なのであって、どんなに良いことでもそれが偏り過ぎたら悪になる！
そうならないために、自分が暴走しないよう客観的に振り返る謙虚さが大切ですね。
ということで、正しい行いをすること、周囲の人々と協調しながら生きること、自分の心身バランスにも配慮しながら生きることが当会が考える一般的な【道】の概念です。
もちろん、これら以外にもその人にとっての踏むべき【道】があるわけですが、大概のことはわざわざ言わなくても当たり前のことばかりですし、いちいち考えなくても普通にやっている方も大勢いて、特別なことではありません。
けれど、これが長い時間をかけて運に影響してくるのです。
きちんと【道】を踏んでいる方は助けてくれる人もいて大難が少難に圧縮されたような人生に対し、【道】を外し続ける方は文句も多いし周囲の人は段々と離れ、結果的に寂しい苦難の人生です。
なぜ道が必要なのか？
前置きが長くなりましたが、やっとここで本題です。
【道】の影響をないがしろにできない理由はわかった！
でも、なぜ気学を長年やっている宗家なのに、【法】をもっと具体的に説かないのか？
人の運には【法】と【道】が半分ずつ影響するなら、より最新の【法】を説くべきではないか？
そう思う方もいらっしゃるでしょう。
当会の講習会にご参加いただいている会員様の中には、そこが知りたくてご参加いただいている方もいらっしゃるはずですし、他所で気学を勉強していたり気学に興味がある方は、何か【法】に関するヒントがほしくでブログをご覧いただいているかもしれません。
勿論、気学鑑定では長年の研究で得られた最新ノウハウで鑑定しておりますし、講習会においても昔の理論の間違いや誤った使い方、考え方、失敗例などを解説しております。
また、昨年は宗家１００年の節目として特別相伝会を開催し、ご参加いただけた方には最新ノウハウも披露させていただきました。
けれど、それらはあくまでも一部分です。
それら以外にも奥義となるノウハウがいくつもありまして、その中には父と私しか知らない一子相伝の秘伝もあります。
よって、【法】の使い方には当会のノウハウが詰まり過ぎていて、その具体的詳細を広くお話することができない、というのが実情なのです。
気学講習会では、口外できない奥義であっても直接的な表現は避けつつ、極力会員様にはその機微を感じ取っていただけるようオブラートに包んだ表現をしていくことができますが、ブログではそれが叶いません。当然、書籍にも一切書けませんし書いてもいません。
こんな理由で【法】は公開できませんが、せめても【道】をお伝えしていくことで改運の半分をカバーしていただけないか、その思いから私はこのブログをスタートさせました。
それに、世間に流布している昔の気学で失敗したり気学離れを起こす前に、実は気学はアップデートがとてつもなく進んでいるんだよ！！同じ気学といっても中身は全然違うんだよ！！！
ってことにも気が付いていただきたくてブログを発信をしております。
どういうことかといいますと、一番わかりやすいのが、一般的な気学によって既に開運転居を実施済みの方のケース。
ご本人は吉方転居をしたと理解されていても、当会で鑑定し直すと凶方に転居されていることがほとんどです。
本当に正しい吉方転居であるなら、年月が経過していくと徐々に自分の内面が安定してきますし、自宅にいるのが一番心身が休まり居心地の良い空間になります。更に時間が経つと、小さな吉兆らしいことが現象化してくることもあります。
でも、自宅だと落ち着かなくて休みの日は家に居たくないとか、１０年以上経過しても自分の感覚として転居以前と比べて人生が良くなっていると思えないのなら、それはほぼ間違いなく吉方ではないでしょう。
ただ、一度他所で吉方だと言われたらそれを信じたいのが人間です。薄々これが本当に吉方なのか疑わしく感じていても、不如意は人生に付き物！くらいに考えてしまう人も多いものです。
中には、稀に一般気学で吉方を使い、当会で鑑定しても吉方転居していたというケースもありますが、かなり少ない割合です。
今年初めて鑑定させていただいたお客様で、ご夫婦ともに当会の鑑定でも吉方を使っていた方がいらっしゃいましたが、そんな奇跡的な方は私が気学を１９年やっていても初めてのレベルです。
それをそのお客様にお伝えしたところ、なぜなんだ？？といった表情をされておりましたが。苦笑
それほど一般的な気学と当会の気学では判断が異なることもあります。
これは、私たち家族が昔流の気学で吉方だと思って実行したのが失敗に終わった経験や、お客様の事例から得られた実証によって導き出されたノウハウであり、当会が勝手に判断を変えたわけではありません。全て結果から見えてきたことです。
それには、一人のお客様やご家族を長年に亘ってフォローさせていただかないと開運失敗か成功かが見えてこないものですが、幸い、何代にも亘って鑑定をさせていただいているお客様がいらっしゃることで新たな理論が発見できました。
続く続けるために
先日テレビで、コカ・コーラは何から作られているのか？原料は何か？という製造工場を追跡する番組を観ました。
結果、ほぼ企業秘密で何も判らず仕舞い。社員さんの中でもその原料にアクセスできる方は限られているようで、徹底して秘密が外部に漏れないようにされていました。
また、これも有名な話ですが、某フライドチキン店の味付けスパイスは社員さんでも何が調合されているのか判らないといいますよね。
それらと気学を一緒にするなと思われるかもしれませんが、結局のところ独自の伝統やブランドを守るということは同じです。
どんな業界にだって、その会社なりの企業秘密があるはず。
秘密ということはそれが核心であり、その会社の命です。その核心は長年の研究やら失敗やら様々な紆余曲折があって発見できたもので、何としても守らなきゃならない財産です。
それが当会にも無形の財産として【法】があります。
曽祖父である園田真次郎によって世に誕生した気学は、１００年かけて大きく前進し、今後も研究を止めない限り何かしら小さくても発見やら前進があるはずです。
私としては、この素晴らしく進化している気学を縁ある方に知っていただきたいのですが…
ただ、気学はコーラやチキンのように味わって、即おいしい！と反応してもらうことができません。
【法】は物ではないので人様に見せることもできないし、転居を伴うためハードルが高くすぐに実行してもらうことも難しい。
だから私は言葉で、文字で【道】を先に伝えていくしかありません。
【道】なら気持ちさえあれば誰でもできますから！
いつか【法】を実践していただけるときが来るように、まずは【道】を。
そんな気持ちで発信しています。