前回お話したおみくじの吉凶でも、気学判断でも、その結果を信じる信じないはその人次第。
自分が納得できたり思い当たる節があるとその通りだ!と信じても、都合が悪いことになるとそんなの嘘だ!と信じない。実に自分勝手に解釈する人も多いものです。
これは占い全般に言えることですが、「今年の運気が非常に悪い」と判断できても、それをお客さんに証明してみせることができません。モノを扱う商売ではないため、こんな風に悪くなりますよと目の前に出して見せることもできません。
場合によっては他の似た事例をご紹介して参考にしていただくこともありますが、基本は言葉でお伝えしてその真意を悟っていただくほかありません。
ですので、上記のようにいくらでもお客さん自身で都合良く解釈ができるし、鑑定する先生側もお客さんに回答した通りの結果にならなかったとしても言い訳が出来てしまうから、占いは「当たるも八卦当たらぬも八卦」なんて言われてしまうのです。
でも、真に正しい気学なら、当たらぬ…なんてことはまず起こりません。
お客様から頂戴した資料が間違っていたとか、また新たな資料が加わったことにより判断が変わったなどが起これば別ですが、そうしたこともなく、最新の気学見解に当てはめて判断すれば基本的に回答から大きく外れることはありません。
それだけ気学の解明が進んだことで、昔の古い気学とは比較にならないほど鑑定精度が向上した結果でもあります。
そして一番肝心なことは、気学は自然界の絶対的な法則だということ。
使い方を間違えない限り吉方を使えば吉兆が期待できるし、凶方を犯せば方罪が現象化する。これが絶対に例外は生じない厳粛なこの世のルールです。
だから、当たる外れるといった軽い表現は正直なところ本意ではありません。
一般的な気学判断によって失敗した!という方もおりますが、それらは明らかに使い方が昔のままですから失敗して当然です。気学不信になっている方にこそ、最新の気学を体験いただければご納得いただけるはずです。
ただ、お客様はそんなことを知りませんので、中々信じていただけない場合もあります。
話を聞いただけでご理解いただける人は、すでに気学を熱心にやっていたり別の運命学をやっている人で、そうでなければ災難に実際遭遇されないと気学に対する認識が変わらないでしょうね。
1回じゃ偶然、3回で焦る
今年の初め、私はある男性に、
「今年は昔の大きな方罪が現象化する節目の年になります。特に7月、8月、11月はそれがより強まりますから何事もご無理をなさらないようにお気を付けください」
とお伝えしていました。
その方は黙って聞いておられましたが、内心は恐らく話半分で聞いていらっしゃったのでしょう。
こういった運命学とはあまり縁がなかったようですし、気をつけろと言われても即信じられなくて当然です。
それが夏頃にご連絡をいただきまして、その方は大分気を落とされることになってしまいました。
何があったかというと、7月に男性が勤務する会社の関連会社へ出向募集があり、そこへ応募されたそうです。書類選考も難なくパスし、上司や先輩からは君なら即採用されるよ!という声ももらい、ご本人は行く気満々だったそう。
それが面接が上手くいかなかったのか落選してしまい…。周囲からの太鼓判もあっただけにかなり堪えたようでした。
その後、休日に自転車に乗ていたら縁石にペダルを引っかけ、派手に転倒。
幸い、打撲程度で済んだようですが、気が付いたら宙を舞っていたと言い、驚きと恐怖の出来事だったそうです。
そして極めつけは、8月に駐車場での接触事故。
モニターを確認しながらバック駐車をしていたにもかかわらず、後方に停車中の車にぶつけてしまったそうです。
モニターを見ていたのに目に入っていなかったのか、ぼーっとしてしまったのかわかりませんが、結果的に予想外の修理代を請求されてしまい大きなショックを受けることとなってしまいました。
度重なるトラブルについて、
「これらが年頭にお伝えしていた過去の方罪による災難です。いつもなら上手くいくことが通らない、想定外の展開になるなどは災難の典型です。使われた方罪の大きさからすると非常に軽い災難ですから不幸中の幸いでした。」と男性にお伝えしました。
男性は年頭に私から気をつけろと言われたことがすっかり脳裏から消えていたようで、まさかこれらが!?というような反応をしておられました。
トラブルや問題は何で起こってくるか明確に分かりません。ですから防ぎようがないのです。
というよりも、防げてしまうトラブルでは運命的災難の意味合いにはなりませんから、考えもしなかった問題で出てくる、というのが正しい解釈ですね。
しかも、災難と聞くと大きな病気や入院するような大事故、大損失などを連想しがちですが、年齢が比較的若いうちは一般的に災難とは言わないような小さなトラブル等で現象化してくることが多いものです。
ですから、「こんなことになって、ついてないなぁ…」くらいにしか考えず、男性も私から指摘されるまでこれが災難とは思いもしないのです。
それでも、3回も立て続けにプチトラブルを経験されると、さすがに気学に対する見方も徐々に変化してこられます。
多くの人がそうですが、中途半端な経験だと、痛くもかゆくもないためご本人もダメージが少なく、真に堪えません。
それが、自分にとって自信があったことで上手くいかないとか、全く想定外のトラブルが起こると傍目では判らなくても意外と大きなダメージを受けていて、身に堪えるマイナス体験は気学への認識が改まる絶好のタイミングでもあり、改運のチャンスでもあるわけです。
4回で念を押される
ここまでご覧いただいてもうお気付きかしれませんが、これで終わりじゃありません。
11月が残っています!
やっぱり…というと不謹慎ですが、男性から再び落胆の様子でご連絡がありまして、今度は親知らずがかなり珍しい生え方をしているそうで、周辺の歯に悪影響を及ぼしているため早急に大学病院で手術をするよう勧められたそうです。
かかりつけの歯科医から簡単に手術の説明を受けた時、それを聞いただけでひるんでしまったそうですが、運命上からも先延ばしにするともっと大きな災難として現象化する可能性が高いため、出てしまった災難は嫌でもその時点で善処するのが望ましいですね。
結果として、男性は今まで自主的に気学判断を仰ぐことは少なかったわけですが、一連の出来事からさすがにもうこれはまずいと思われたのか、「先生のおっしゃる、吉方になる手術日に絶対予約を取ります!」とおっしゃっておられました。苦笑
それだけ認識を改めていただけたということで、私としてもホッとしたところです。
誰かに何かを言われ言葉で聞くのは簡単ですが、それを心底信じられるかと問われたら、普通はNOです。
であるからこそ、信じていなかったけれど今は信じられる、認識が改まるって余程のことを経験されないと改まらないものです。それだけ男性は印象に残る経験をされたわけですね。
一時は、苦痛もストレスも出費もされましたが、長い目で考えると一連の災難は人生の転換となるかもしれない貴重な勉強をされた年になったのではないでしょうか。
痛い思いをしたからこそ、次は気を付けよう!人生の選択に気学判断も加えてみよう!と思えるようになったわけで、そこに気が付いていただけただけでも改運に一歩近づき、運の良い方です。
実は、人生のいたるところに改運のチャンスやヒントが転がっているんですよ!
ただそれに気が付かないだけなんです。
他人から言われたことは信じられなくても、自分が実際に体験したことなら信じられるでしょう?
ですから、もしマイナスの体験をしたら、それは大きな改運チャンスです。
表面上は悲しくてショックでも、実はその裏に違った意味があるかもしれませんよ!