本日は、間違いだらけの気学について、軽く触れておきたいと思います。
えっ、間違いだらけとは一体なんだ…?と思われたはず。
世の中に出回っている気学は、曽祖父、園田真次郎が100年前に提唱した創世期の古い気学でして、実はこの中に現在では間違いといえる理論がいくつもあるのです。
しかし、一般的にはこの真次郎式理論が気学の全てだと認識され、今尚忠実に実践いただいております。
私としては、気学が多くの方々の人生に活かされることを心から望んでおりますが、世間の気学をそのまま実行されては逆に凶方を犯しかねず、場合によっては災難を被る可能性も少なくないため、気学の現状を知っていただくためにこれを書きました。
長年気学を実践していただいている方や、気学鑑定業をされている方にしてみれば寝耳に水であり、即ご理解いただくことは難しいでしょう。
ただ、吉方を使ってきたはずなのに良くなっている実感がない、本当にこれが開運した結果なのか疑問だ、そんな風に感じている方も絶対にいらっしゃるはずですから、そういった方々にこの話が届いたら幸いです。
気学の歴史
ざっくりお話すると、曽祖父が提唱した理論はお弟子さん方に踏襲され、基本的に当時の理論がそのまま現在も広まっています。
一部、傾斜法など曽祖父は提唱していない理論があたかも気学の理論として認識されておりますが、昔の理論は今からすると「当たるも八卦当たらぬも八卦」程度の未熟な気学でしたから、それで判断に行き詰れば後年何者かが新理論として編み出したとしても仕方のないことだと思います。
ただ、傾斜でその人物の運や傾向を知ることは出来ない、とはっきり言っておきますね。
どんな星命の人が過去どんな方位作用を使ってきたか?が判らないと、運の本当のところは何も判らず、星命だけでは人生を語れません。
当たる人もいるけれど外れる人も多い、それでは単に占いの域から出ず、自然界の法則(気学)とは言えませんよね。
さて話を戻します。
曽祖父の弟子として気学をやっていた祖父一光は、父の理論と実際に起こっている現象が一致しないことから独自に究明をしていたそうです。そのため、父子間で意見対立も度々あったとのこと。
晩年、曽祖父は息子の理論を黙認していたようですが、自身の誤りを訂正公表しなかったために、今でも真次郎が提唱した理論がほぼそのまま気学として認知されているのです。
失敗からの進化
曽祖父の死後、気学宗家を継承した祖父一光はさらに検証を重ね、父の理論を修正してきました。
時代が進むにつれて何事も進化していくのがこの世の常。
どんな分野でも、研究が進んだことで昔は判らなかったことが解明されたり、失敗から新たな理論が発見されるなど常に進化しています。それは気学も全く同じ。
100年前、50年前には当たり前だった気学理論が、現在では全く使えない理論、寧ろ逆に災難を起こす原因にさえなることが実証から判明しています。
これは、自分達家族やお客様が真次郎式の気学で度々失敗してきているからこそ、はっきりとそう断言できるのです。言葉が悪いですが、運の人体実験をしてしまった格好なのです。
考えてみれば、世間の気学愛好家の中でも同じように大勢の方々が失敗しているはず。
事実、既に気学をやっているというお客様の資料を拝見しても、運の改善が見られない人も多いので、当会からすれば明らかな失敗と判ります。
それでも、普通は失敗したなんて微塵も考えません。何か別の原因があったのかもしれないと善意に解釈し、間違い気学だと疑問も抱かないのです。
結果的に、祖父はいくつもの失敗を経験したために独自の検証を始め、そこから正しい使い方や新理論の解明に繋がっていきました。全て失敗の賜物であり、大昔から比べれば鑑定精度は比較にならないほど向上したのです。
ですので、「気学だったら、どの先生に鑑定してもらっても基本は同じでしょう!?」
とか、
「気学でも先生によって言っていることが違って、どれが本当なのか判らない!」
といった様々なご意見が世の中にあることは私も承知していますが、実はアップデートを繰り返している最新の気学があるんですよ!ってことを知っていただきたいのです。
言い換えると、皆さんが知っている気学は、アップデートを一切していないリスクのある気学だということで、そのまま鵜呑みにされると非常に危険です。(決して恐怖を煽っているわけではなく事実です)
真実は使わなきゃ判らない!
先日、遠方から初めてのお客様が遥々鑑定にお越しくださいました。
その方は最近気学に興味を持たれたそうで、書籍等で気学のあらましを学んでいらっしゃるとのこと。
そこで転居の話題になったので、私が方位盤をお見せして解説をしたら、
「自分の知っている方位角度はこれではありません…」とか、
「転居では遠くに行けば行くほど良いのですよね?」
ということをおっしゃるので、あぁ…そうか…。この方も既に旧式気学で理解されているのだな…とすぐに理解しました。苦笑
これは気学宗家として、本当に申し訳ないことと感じています。
最新の理論はノウハウが詰まり過ぎていて公にもできませんから、こうして注意喚起を促し、少しでも正しい気学を知るきっかけにしていただきたいと願ってやみません。
即ご理解いただけたかどうかはわかりませんが、そのお客様に気学の現状を説明させていただく機会が持てただけでも、私としては意味があったと感じています。
自分が今まで信じてやってきたことを否定されたら、誰だって心地よくはありません。
自分が間違え気学をやっていたなんて信じたくもないのが普通です。
しかし、本当に公私問わず状況は改善しているでしょうか?現状の改運に満足納得されているでしょうか?
気学を今までやってこられた方は、ぜひ自問してみてください。
気学の宗家として、曽祖父の代から気学を検証してきた立場として、常に最新の気学を皆様に提供するのが当会の存在意義だと考えます。ですから、本日はこのようなお話をさせていただきました。
実行できるかどうかは別として、こうして発信していくことで気学でも違いがあることに気が付いていただけたら本当に幸いです。
そして、いつの日か実際に気学を体験され、人生の変化を体感される方が一人でも増えるよう、これからも尽力していく所存です。