方位通りの生き様へ

今年も僅かになりました。
年始の能登地震から始まった三碧年。
本当にヒヤッとすることが多い一年でしたが、皆様はどのような一年でしたか?

私はといいますと、特別大きな変化はありませんでしたが、周囲の体調不良や病気など自分以外の問題が多く、気忙しい一年でした。

その中でも特に大きな衝撃を受けたのが、友人Aのがんです。
コロナ禍中にステージ3の乳がんが片方に見つかり抗がん剤治療をしたそうですが、結果、予防のため両胸を全摘出。
彼女はがんで早くに両親を亡くしているため、その血筋を引く自分も時間の問題だと思っていたそうです。
だから、転移の可能性はできるだけ排除する目的で卵巣と子宮も摘出した、とのこと。


数年ぶりの再会だというのにあまりにも衝撃的な内容をさらっと話すので、その場で聞かされた私や他の友人達はすぐに言葉が出てきませんでした。
でも、晴れやかに清々しい顔をして話すAからは悲壮感など一切感じず、寧ろさっぱりした!くらいの雰囲気を醸しているのです。

家族以外には誰にも知らせなかったとのこと。
なぜ、こんなにも強いのだろう?その潔さは一体どこからきているのだろう?
仕事柄そう気になった私は、翌日、改めてAの資料を見直しました。
実は、20年くらい前に父の鑑定を受けていたため多少の資料は把握しており、今回さらに細かいところを根掘り葉掘り聞きだして調べ直しました。

すると案の定、運命的な大きな方罪(災難の根本原因となる凶因)を発見。
その方罪が現象化する節目の年と乳がんが発覚した時期がピッタリ合致し、全身にぞわ~っと鳥肌が立つ感覚。やっぱり…という無念の思いと、違いない!という気学への更なる確信が混在し、非常に複雑な思いでした。

おまけに、Aは六白の凶方で現居に引越していることが判り、尚更彼女の価値観や行動も理解できました。

というのも、六白を使っていると私的な充実や関心よりも、公的な社会活動に比重がかかりやすくなるためです。
結婚こそしたものの子供は持たない(金銭的な問題で持たないのではない)、夫婦でもそれぞれ自由に生きるルームメイトのような存在と表現し、いつの間にか仕事でも役職に就いて日々奮闘しているとのこと。

女性の象徴である胸や子宮卵巣を摘出しようと、それでがん転移の可能性が減るなら迷わずそうする!と言うA。女であることに拘らない価値観、ある意味で男性的なサバサバした生き様は、正に六白そのものだと納得しました。

考え方や価値観がいつの間にか使った方位通りに染まり、自分の人生選択までもが変化していく
それほど方位の影響は強力なのです。


それでも、Aは自分の選択に納得して(納得するしかない)人生を歩んでいるように見受けました。
気学上の現状運が吉だろうと凶だろうと、自分で自分の人生に納得できているのならそれで良いのです。
外部がとやかく言うことではありませんから。

ただ、こんな大病をするということは過去にそれ相応の方罪があるわけですが、普通はそんなことに気が付くことなく日々生きています。知らずに生活していたら、ある日突然災難が降ってくるのです。
でも、多くの人はこれが自分の運命だから…と素直に甘受し、その後の人生はまだ続くのに運の根本改善を図れない(その術を知らない)人のほうが圧倒的に多数。

もし気学が頭にあったら凶方転居が避けられたかもしれないし、もっと早くにがんを発見できていたかもしれない。100くる災難を80、70…と軽減できたかもしれない、そう思うと残念でなりません。
けれど、それがAの運。

仮に、気学を知っていても吉方を使えない人もいるし、気学なんて知らなくてもたまたま吉方だった人もいます。運とはそんなものです。
運は少しの差で天地を分け、絶妙で残酷で、しかも寸分の狂いもなくその結果を私たちに下してくる
事例を見るほどに、怖いくらいの感覚になります。

ここで付け加えておきますが、女性が六白を使うのは良くない!ということでは決してありません。
九星各星の特徴がプラスマイナスどのように現象化するかは、同じ星でも吉方凶方のどちらで使うかによって大きく異なります。どんな九星でも、男女問わず正しい吉方として使えば年数経過とともにプラス面が成長してくるものです。

後日、私と同じく、Aから乳がんと聞かされた別の友人Bと会う機会がありました。
そういえばBの動きは全く知らなかったということに気が付き、自分の勉強のためにも洗いざらい聞き出して調べてみたのです。
年に何度か会う友人でしたが、Bの口から特別大きな問題を聞いたこともなかったので完全にノーマークだったのです。
すると、Aとは真逆の現状運に驚愕!


12年以上前に現在の家に転居してきて、BのみならずBの夫も吉方だったのです。
引越したところがたまたま夫婦共に吉方、だなんてかなり稀なケース。
小さな問題はあると言っても、周囲の現状と比べれば明らかに生活は安定していて、夫婦間も子供達も平穏そのもの。
どうりでBからは一切問題が出てこないわけです。なるほど… 納得。

正反対の運を生きている、活きた事例がこんなにも近くに居たことは驚きでした。
長年の友人として昔から彼女たちの人生模様を知っている身とすると、二人の現状運は方位の通り。
Aの方罪は何十年も前からあるので非常に根深いし、Bも昔の方罪はあるものの、現居に12年以上経過してしっかり吉方が定着してきているため、その差もはっきり出ている印象です。

できることなら、Aにもっと肩の力を抜いた人生を生きてほしいとお節介にも思ってしまう私ですが、それは彼女自身が気がついたときですね。それまではそっと見守っていきます。

これらのことからお分かりいただけかもしれませんが、運は超ロングスパンで現象化してくることを理解しないと判断を誤ります。
大凶を数年使ってしまった!くらいではどおってことないのが実態で、一喜一憂することはありません。
それより、並みの凶方であってもその影響を何十年と受け続けていることのほうがより深刻です。
並みの凶方故に普段は目立った災難も少ないため、当事者はなかなか気が付かないことが厄介なのです。

世の中や世界が不安定な今、心静かに暮らせているならそれは何よりの幸せです。
ただ平穏に暮らせていることがどれだけ幸せなことか、今一度その有難みを噛みしめなければいけませんね。
でも、この先もその幸せが続くのか、今後自分がどんな人生を歩むのかなんて今は判りません。

ですから、もし困ったときには気学を思い出してください。
仕方ない…と人生を諦める必要もありません。
気が付いた時点が遅かろうと気が付くだけで幸せですし、気がつけば運を改善することだってできるのですから。気学が人生の道しるべになりますように、どなたかの心に気学が届きましたら幸いです。

今年もブログをご覧いただきまして誠に有り難うございました。
また来年も宜しくお願いいたします。

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