突然ですが、家相ってご存じですか?
手相や人相などがあるように、家のつくりや水場・玄関などの配置等からその家の善し悪しを判断することを家相といいます。
気学において、方位や時期の選定とともに家相は昔から暮らしに取り入れられてきた開運技法の一つであり、当会でも曽祖父・園田真次郎の頃から家相の検証を重ねてきました。
その結果、宗家100年の中で大きな鑑定技術の進歩を果たしたのが家相論でもあります。
昔、当たり前に指導していた一部の家相論は、後年、それが誤りであったことが実証から判明しており、以後、当会では一切採用しなくなった理論があります。
ただ、そうした古い理論でも、世間では今なお有効であると考えられている現状です。
これは、方位でも家相でも、その事例を気長に長期間フォローしていかないと運の実体や結果が見えてこない特性がありますから、どの理論が正しくてどれが誤りであるのか、普通は判明しなくても仕方がありません。
しかし、それを解明に近づけるのが当会の使命。
失敗を重ねてより確かな理論が明らかとなり、家相においても更に細かな指導が可能となりました。
自宅づくりをされる方の中には、少しでも開運要素を取り入れたいと家相を盛り込んだ建築を希望される方もおります。そのような思いの方に、ご希望に合わせて最適な家相判断を行い、より盤石な運勢基盤を築く一助として家相を取り入れていただければ誠に幸いです。
近年は、家相建築の重要性を前面に説いている建築会社もあるようで、昔に比べて家相が一般にもより身近になってきたことは喜ばしいこと。
しかし、「運を良くする、改善する」ということを念頭に置いたとき、何が一番重要か?
これが案外、見落とされているため、今日は家相を含めた開運についてお話していきます。
誤解している家相の効果
学校や会社へ行っても、やはりトータルしてみると自宅で過ごす時間が多いもの。(例外の人も当然おりますが)
その自宅を快適に、運命的にも盤石な家にしたいと思うのは当然ですね。
自宅から発生する運命影響が何より一番大きいですから、ここがしっかり安定していると運全体に波及し、人生の幸不幸にまで影響が及ぶのです。
ただ、家相を盛り込んだ家を建てたから開運の基礎が築かれた!家族の運は盤石だ!と考えるのはあまりにも早計です。
なぜなら、家相の効果が出てくるまでには想像を超える年数が必要で、即効性は皆無だからです。
早くても10年〜、普通は20〜30年のロングスパンで徐々にじわじわと効いてきて、ゆっくり体質等に固まったり災難として出てくるのが家相。
ましてや、我々大人はほぼ基礎運が出来上がっていますから、より目に見えた効果を感じることは難しい現実があります。
それを家相建築にしたから家族が幸せに暮らせている!とか、逆に家相を無視して家を建ててしまったから転居後に家族が病気になった!などという見解は、運の本質をご理解いただけていない表面的な解釈に過ぎません。
何十年と同じ家に住んでいるのなら家相の影響は理解できますが、そうでないなら家相の良し悪し以外に他の運命原因が必ずあるはずです。
それでも、家相建築をなされた方はどうしても家相の効果を期待しがちですし、住み始めてから家相とうものに気が付かれた方は、何かにつけて起こる問題を家相が悪いことと結びつけて考えがちです。
ただ、家相の実体はそうタイムリーに効果を感じられるものではない、ということを改めて認識いただきたく思います。
「時と場所」が直接作用する!
では、家相が原因ではないとしたら、転居後に起こる問題は何が原因で発生するでしょうか?
答えは、過去に使ってきた、または現在進行形で使っている方罪です。
方罪とは、時期や方位が悪いときに転居したことで凶方を犯したり、増改築などで自宅に手を加えたことで起こる原因をいいます。
それらの方罪をいくつも犯していれば(多くの人が複数の方罪を犯している)、どんなに家相を盛り込んだ家を造っても開運どころではなく災難がいくつも勃発します。
1番大切なことは、
【お金をかけて家相建築の家を造っても、その家に凶方で入居したのでは何の意味もなさない!】 ということ。
世間では、家相建築の家を造って住めば、それだけで開運するようなイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、絶対にそれはありません!
「運」を変えることができるのは「時と場所から起こる環境の良し悪し」です!
いつ、どこへ転居したのか。
これが皆さんが考える以上に私たちの運に大きな影響をもたらし、運を形成しているのです。
ですから、仮に家相建築の家であっても、時と場所を無視した転居では後々必ず問題や不如意が起こってきます。
それだけ家相より方位が重要!
家相を盛り込むのは二の次!
勿論、家相まで完璧にできればより良いですが、それよりも吉方で、自分に最適な環境へと転居することを第一優先にしてください、と当会ではお伝えしています。
ちなみに、私はマンション住まいですが、当然完璧な家相の家ではありません。
一から自分たちで設計できる新築戸建てでなければ、完璧な家相にならないことがほとんどだからです。
それでも、私も子供達も吉方で転居しているため、紆余曲折は色々とありますが雨降って地固まる流れへと進んでいる確かな手ごたえを感じています。
より良い人生のために、ぜひ転居の際は「時と場所」、そして可能な範囲で家相にも意識を向けてみてください。