「開運法」と「除け」
通常、運を良くすると言うと、
まず思い浮かぶのは次のような開運法や関連品ではないでしょうか。
- 開運グッズには:お守り・お札・神具や仏具・印鑑・水晶宝飾品、等々
- 開運法と除けには:祈願やお祓い・お清め・お水取り・まじない・改名等々があり、
『お祓いをしたから安心!』
『由緒ある神社仏閣のお札だから御利益がある!』
『高価な水晶だからパワーをもらえる!』
などと、世間ではいろいろなものが行われています。
ただ、運の本質に照らせば、開運法や除けにも二種類あることに気づかなければなりません。
実質的に運を左右するものと、心理的効果が主たるものです。
上記に示したものは全て後者であり、お釈迦様が説くところの「方便」です。
一時的に気持ちを落ち着かせ、冷静な視点で問題の本質を気づかせようとする
差し水的な役割が本来の主旨です。
こうした意義と効果を理解した上で両者を正しく使い分けしなければ、
いつまで経っても本物の開運へはたどり着けません。
たとえば、夏、日本へ渡ってくるツバメが、もし真冬に飛来し、
努力の甲斐なく凍え死にそうになった時、お祓いやお守りでどれだけ元気回復できるでしょうか?
いっとき気持ちが和らいでも、それだけでは根本改善に繋がらないことは誰の目にも明らかです。
抜本的な対策は、即刻その場を離れ温暖な地へ避難することです。
それを気づかせるための方便が世間一般に行われている様々な開運法や除けです。